システムが故障を検出すると、電子メールがユーザに送られます(図17a)。
図17a – アラート電子メール
「モータを表示」 (View Motor)というリンクをクリックすると、ログイン・ページが表示されダッシュボードにアクセスできますトップバーにある 「アラート」 (Alerts)をクリックするとこのアラートを表示できます。
SMSデバイスが検出した問題に関する情報と、それに対して実行された処置がアラート画面(図17b)に表示されます。
このビューは、モータ/コンポーネント、プラント/プロセス、その他多くのパラメータに従って並び替えることができます。また、検索バーを使ってアラートを検索することもできます。
図17b – アラート・ビュー
「モータ/コンポーネント」(Motor/Component)をクリックするとそのコンポーネントのプロットが表示され、アラートをトリガしたコンポーネントの時間変化を確認できます(図17c)。
青いドットは、所定のコンポーネントの所定サンプルにおける故障指標を表します。
指標値 = 0 ~ 4.9:警告、すぐに対応が必要です
指標値 = 5 ~ 6.9:注意
指標値 = 7 ~ 10:良好
詳細を確認したいドットを選ぶ(マウスをクリックしたままそれらのドット上をドラッグする)ことによって、該当部分を拡大表示できます。
図17c – コンポーネントの故障状態の変化
モータの修理が完了したら、このアラートに戻って 「修理済み」 (Repaired) をクリックすることができます。
ユーザは、 コメント (Comment) サブタブをクリックして「作業指示書」などの情報を入力することにより、この作業についてのコメントをいくつか追加できます。
図17d – アラート – コメント・ビュー
右上隅にある 「モータの詳細を表示」 (View Motor Details) をクリックするとモータの分解図が表示され、モータのどのコンポーネントがアラートをトリガしたのかを知ることができます。
図17e – アラーム通知が表示されたモータ・ビュー
アラーム (Alarm):モータにどのような問題が生じたのかを示します。
必要な措置 (Action required) :問題をどのような方法で、いつ解決するかを示します。是正措置のスケジュールは故障の重大度(故障指標)に応じて変わります。重大な故障の場合は「できるかぎり速やかに」措置を講じる必要があります(図17f)。
図17f – 重大アラームが表示されたモータ・ビュー
故障したモータ・コンポーネントは赤で表示され、警告の場合は黄色で表示されます。
故障モード状態プロット(図17g)を表示するには、アラーム・バナーの*「詳細表示」* (View details) をクリックします。
図17g – 故障モード状態プロット
青いドットは故障指標を表しています。
拡大は、マウスをクリックしたまま、拡大表示したいドット上をドラッグすることによって行います。
各ドット上にマウスを重ねるとテキスト・ボックスが開き、そのドットに対応する指標およびデータを収集した日付と時刻が表示されます。
赤の領域 – 指標値 = 0 ~ 4.9:アラーム、すぐに対応が必要です
黄の領域 – 指標値 = 5 ~ 6.9:注意
緑の領域 – 指標値 = 7 ~ 10:良好
アラート・テーブルの見方
図17h – アラート:アラーム、修理済み、回復済み、学習中
アラーム
- 故障の「内容」(Description) と問題を解決するために取る「措置」(Action) が表示されます。
*「初回アラーム」の日付はアラームが通知された日付を示します。
- 故障が「修理済み」(Repaired) の場合は修理の日付が表示されます。
「回復済み」 (Recovered) ステータス
場合によっては、修理を行わなくても故障状態から回復することがあります。回転数や性能が突然変化したことによってアラームがトリガされ、その後モータ・コンポーネントの正常状態への復帰がAIによって検出された場合などです。このような場合は、アラート画面に回復の日付が表示されます。